柳澤博公式ブログ|プロの投資コンサルタント

富裕層向けの資格である、日本証券アナリスト協会認定の「プライベートバンキング・コーディネーター」を持ち、世界三大投資家であるジム・ロジャーズ氏とも対談した投資を教えるプロが、資産運用の基本から、世界の金融商品の説明、アドバイスを行います。お金の心配がなくなるお手伝いができればと思います。

カテゴリ: 確定申告

<確定申告>

 

1回「確定申告とは?」

2回「所得税を計算してみよう!」

3回「単式簿記」

4回「複式簿記」

5回「バランスシート(貸借対照表)」

6回「複式簿記の存在理由」

7回「まとめ」




お疲れ様です( ^ ^ )

今までの流れをおさらいしますね。

 

確定申告とは、

 

1.「所得」(収入―経費)を計算し、

 

2.そこから基礎控除や青色申告による65万円の控除を引いて、「課税所得」を算出

 

3.課税所得を元に、税率をかけて、「所得税」を確定し、書類と一緒に納税する

 

という3つの部分に分かれています。

 

・所得

・課税所得

・所得税

 

「経費」で所得をマイナス

「控除」で課税所得をマイナス

 

できます。

国税庁に認められる経費については後述するとして、課税所得を減らすための控除に、基礎控除38万円以外に、青色申告をすると、65万円の控除を受けられます。

 

ここで、青色申告が出てきますが、確定申告には「青色申告」と「白色申告」の2種類があり、

 

青色申告 → 複式簿記

白色申告 → 単式簿記

 

になります。

単式簿記は、損益計算書のことで、基本的に、

 

収入 ― 支出(経費)

 

で、簿記をつける際に、

 

収入:10万円

交通費:500

 

のように、収入、経費を淡々と記入して、最終的な損益を計算し、その利益に対して、税率を課し、所得税を確定させます。白色申告の場合、65万円の控除は利用できないので、課税所得を基礎控除の38万円しか減らせません。

 

続いて、65万円の控除が認められている青色申告ですが、複式簿記による提出になります(単式簿記での申告の場合は、控除額は10万円に減額されます)。複式簿記で記帳して、バランスシート(貸借対照表)と損益計算書を提出します。

 

バランスシートとは、

 

(左側)    (右側)

資産   =  負債 + 純資産

 

という左右が対照(バランスする)する表です。

 

これを作成すると、税務署は、この個人がどのくらいの純資産を持っているのか一目瞭然なので、税の取り立てが楽になります(目をつけやすくなります)。

 

もちろん、脱税行為をしていなければ、心配する必要はありません。

 

このバランスシートを作成することで、個人でも自分の資産状況がわかるので、やはり1年に1回はバランスシートを作成した方が良いと思います。

 

バランスシートの作る際に、必要になるのが、複式簿記です。

左右をバランスさせるために、

 

10万円

 

という金額を、

 

資産(左側) = 負債、または純資産(右側)

 

になるように記帳します。

 

具体的には、

 

(左側)      (右側)

売上高:10万円 = 現金:10万円

 

と記帳します。

支出の場合は、

 

(左側)      (右側)

交通費:-1万円 = 現金:-1万円

 

になります。

基本的には、純資産が現金になるので、収入の場合は、現金がプラスに、支出の場合は、現金がマイナスになります。

 

正式な考え方は、少し違うのですが、個人事業主は、基本的に収入と支出がメインで、銀行からの借り入れ(負債)や、固定資産(工場など)はないので、簡略化しています。

 

実際の青色申告はもっと簡単で、弥生会計の「やよいの青色申告オンライン」では、白色申告の単式簿記のように、

 

・日付

・項目

・金額

 

を入力するだけ、複式簿記で記帳でき、自動で資産、負債、純資産に振り分け、バランスシートが完成します。

 

項目さえ理解すれば、明日から複式簿記の記帳ができます。

 

これが、確定申告、所得税、青色申告、複式簿記の大きな流れです。

ここまでで何か質問はございますか?

お疲れ様です( ^ ^ )

6回は、「複式簿記の存在理由」です。

 

複式簿記の素晴らしさですが、簿記をちゃんと勉強すると、かえって複雑で、挫折してしまうと思いますが、シンプルに、

 

なぜ、複式簿記が存在するのか?

 

と考えると、分かりやすいと思います。

それは、

 

バランスシートを作成するため

 

です。

この複式簿記というものは、バランスシートを作成するためということを、正しく理解をすると、この後の複式簿記の理解につながります。これを認識しないと、複式簿記のことがわからなくなります。

 

ここで、復習ですが、バランスシートは、

 

(左側)      (右側)

資産    = 負債 + 純資産

 

になります。

個人事業主は、銀行から融資を受ける方は少ないと思いますので、ほとんどの方は、

 

(左側)   (右側)

資産   =  純資産

 

になると思います。

これを頭に入れた上で、

 

売上10万円

 

を考えます。

バランスシートは、必ず「左(資産)と右(純資産)」がバランス(等しくなる)するのが前提です。

 

つまり、

 

10万円 = 10万円

 

と数字上はこうなります。

これだと、意味がわからないと思いますので、

 

<資産>      <純資産>

売上高:10万円    現金:10万円

 

というバランスシートになります。

左側の資産は、「売上高」になります。

右側の純資産は、個人事業主の場合は、基本「現金」になります。

 

つまり、「10万円」が、「売上高」=「現金」でバランスします。

 

続いて、支出(経費)に関しては、資産が減ります(厳密には純資産が減ります)。

 

パソコンに10万円を支出した場合は、

 

<資産>      <純資産>

交通費:-1万円  現金:-1万円

 

 

交通費は、経費なので、資産ではありません。純粋に現金が1万円減るので、純資産が1万円減ります。仮に10万円純資産があれば、9万円に減ります。

 

*かなり乱暴な説明で、簡略化しています。

 

ここまでで、何かわからないところはございますか?

お疲れ様です( ^ ^ )

5回は、「バランスシート(貸借対照表)」です。

 

複式簿記の素晴らしさ、バランスシートの美しさですが、まず、バランスシートの美しさです。

 

バランスシートとは、字の通り、バランスするものです。

 

具体的には、

 

資産 = 負債 + 純資産

 

です。

個人事業主の場合は、ほとんど銀行からの借り入れないと思いますので、基本は、

 

資産 = 純資産

 

になると思います。

これの何がすごいかと言うと、1年に1回、バランスシートを作成することで、今現在の

 

資産(純資産)

 

がいくらあるか明確になることです。

さらに、2年後、5年後、10年後と、資産(純資産)が着実に増えた場合も、どのくらい資産が増えたかが数字で明確になります。資産状況が継続するのです。

 

これが、損益計算書だけの場合は、その年の「損益」はわかるのですが、自分がどのくらいの資産があるのかわからなくなります。

 

5年間の資産を計算するためには、5年分の損益計算書を合算すればいいのですが、めんどうくさいと思います。

 

それよりも、複式簿記を駆使することで、毎年、今現在の

 

資産状況

 

が一目瞭然になるのはすごいことですし、自分の状況もはっきりします。

 

さらに、税務署から見ても、毎年、どのくらいの資産があるかがわかることは良いことで、資産がわかると言うことは、課税しやすいと言うことになります(資産がないと、徴収もできない)。

 

税務署に資産状況がバレるのは嫌かもしれませんが、税務署からしたら資産状況がわかるので、安心につながります。

 

だから、複式簿記で青色申告し、バランスシートを作成する納税者には、

 

65万円の控除

 

を認めているのです。

白色申告の場合は、1年毎の損益計算書になるので、この納税者がどのくらいの「資産」を持っているのかすぐにわかりません。

 

自分の資産状況を把握し、税務署にも把握されますが、その分、65万円の控除を含め、色々なメリットが、青色申告にはあります。

 

次回は、複式簿記の素晴らしさについてご説明します。

 

*実際に2年以上バランスシートの作成を継続すると、1年でどのくらい自分の資産が増えたか、明確になるので、安心にもつながります。どんぶり勘定は将来的に家計が破綻する一員になります。

お疲れ様です( ^ ^ )

4回は「複式簿記」です。

 

複式簿記に入る前に、バランスシート(貸借対照表)と損益計算書との関係をお伝えします。

 

単式簿記 → 損益計算書

複式簿記 → バランスシート

 

単式簿記をつけることで、損益計算書が作成できます。

複式簿記をつけると、バランスシートが作成できます。

 

これを理解できると、複式簿記の理解が深まります。

 

単式は、

 

給料:10万円

交通費:1万円

ノートパソコン:10万円

 

というように、金額に対して項目は1つだけです。

 

これが複式簿記になると、同じ10万円でも

 

<借方>       <貸方>

現金:10万円     売上高:10万円

 

と2つ(複式)記載します。

 

ややこしいですよね。

ここで、ポイントは、

 

①借方、貸方に意味はないので、「左(借方)」、「右(貸方)」と覚える

*実際に弥生会計を入力すると、この左、右さえ覚える必要はなくなります!

 

10万円がバランスシートの左右両方に記載されるイメージを持つ

 

の2つです。特に、この複式簿記は、バランスシートを作成するためにつけられていると、正しく理解すると、複式簿記の素晴らしさ、バランスシートの美しさを実感できます。

 

次回は、複式簿記の素晴らしさ、バランスシートの美しさについてご説明します( ^ ^ )

お疲れ様です( ^ ^ )

3回は、「単式簿記」です。

 

65万円の控除を認めてもらうためにも、複式簿記が必要になりますが、簿記には

 

・複式

・単式

 

と2種類あります。

 

まずは、単式の説明から。

こちらは、確定申告の際に、「白色申告」と呼ばれるもので、税制上の控除は受けられません。

 

どういうものかというと、

 

収入 ― 支出 = 損益

 

というシンプルなものです。

家計簿と同じです。

 

収入いくら

支出いくら

 

これを1年間記載し、最終的な損益を計算します。

利益が出ている場合は、その額に対して、所得税が課税されます。

 

単純なので、申請も簡単ですが、青色申告と違って、65万円の控除を受けられません。それだけで、収益が出ている場合、最低でも6万円は所得税を多く払ってしまい、もったいないです。

 

では、複式簿記とは何か?

 

次回、簡単にご説明したいと思います( ^ ^ )

お疲れ様です( ^ ^ )

2回は、「所得税を計算してみよう!」です。

 

個人事業主として確定申告をする際に、青色申告(複式簿記)をすると65万円の控除が利用でき、お得です。



 

では、どれだけお得なのか?

所得税の仕組みを理解すると、わかりやすいです。



 

売上 - 経費=所得

所得 - 控除=課税所得

 

この課税所得を元に、



 

・税率



 

が適応され、



 

・所得税



 

が計算されます。



 

仮に、所得400万円の場合、青色申告をしない場合(通常の白色申告)、



 

400万円 - 38万円(基礎控除) = 362万円(これが課税所得)



 

所得税の税率は、



 

195万円:5%

19533010%

33069520%



 

なので、所得課税362万円の場合、税率は20%なので、



 

362万円 × 20% = 72.4万円



 

になります。

ここで、青色申告をすると、



 

400万円 - 38万円 - 65万円 = 297万円



 

課税所得が、362万円から297万円に減ったことで、税率も20%から10%に減り、



 

297万円 × 10% = 29.7万円



 

になります。



 

72.4万円 ー 29.7万円 = 42.7万円



 

なんと、青色申告をすることで、65万円の控除が認められ、課税所得を65万円減らす(控除する)ことができ、税率も20%から10%に下がったことで、最終的な所得税も42.7万円も低くなります。



 

青色申告(複式簿記)をすることで、所得税を下げることができるので、やらない手はありません。しかし、青色申告するには、「複式簿記」での申告が必須になります。



 

ここまでで、ご質問はございますか?

お疲れ様です( ^ ^ )

 

早速ですが、確定申告と青色申告を踏まえ、全般的な話をいたします。

わからない点がありましたら、お気軽におっしゃってください。

 

まずは、確定申告。

 

個人が11日から1231日までを課税期間として、その期間内の収入・支出、医療費や扶養親族の状況等から所得を計算した申告書を税務署へ提出し、納付すべき所得税額を確定すること。

 

となります。

要するに、1年間の収入、支出やその他から「所得」を計算した申告書を提出し、

 

所得税

 

を確定することです。

 

ポイントは、

 

・所得

・所得税

 

の2つになります。

 

さらに、所得と所得税の間に、

 

・課税所得

 

というものが存在します。

この課税所得を計算する際に、

 

・控除

 

というものがあり、青色申告をすることで、「65万円の控除」が認められ、その分「課税所得」を減らすことができます。最終的に、課税所得から「所得税」の「税率」が計算されます。

 

話をまとめると、

 

所得

課税所得

所得税

 

の流れで、いかに、

 

・課税所得

 

を減らすかが、節税のポイントになります。

 

そして、所得とは、収入から支出(経費)を引いたもので、ここでまず、所得を下げるために、

 

・経費

 

をどう計上するか、という問題が発生し、税務署から否認されると追徴課税されることもあります。

 

次に、所得から、

 

・控除

 

を引いたものが、課税所得になるのですが、ここの控除は法律で認められたもので、誰もが持っている38万円の「基礎控除」以外にも、青色申告で複式簿記で申告をすることで、65万円の控除が認められます。

 

所得から控除を引いたものが「課税所得」で、この金額によって、「税率」が決定され、最終的な所得税が確定します。

 

つまり、

 

・経費

・控除

 

の2つで、一生懸命に、所得税を減らす努力を皆さん、行っているのです。

 

ここまで何かご質問はございますか?

所得、課税所得、所得税の3つを理解できると話が早いです。

 

つまり、所得税の計算方法を知ることが、確定申告の第一歩です( ^ ^ )

 

文字だけだとよくわからないと思いますので、次回は、具体的な所得、課税所得、所得税の計算方法を、ご紹介します。

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