Q104.証券会社の営業マンから勧められ、2年前チャイワンを100万円購入しました。元々中国はすきではなかったのですが、台湾、香港等も含まれていたので、付き合いで決めてしまいましたが、運用が悪くて毎月の配当を含めても14万円位マイナスです。

 

香港がもう希望もなくなってきているので、損しても売ろうかとおもっていますが、時期として如何でしょうか?(キャンディさん)

 

A104チャイワンはこちらですね。

 

ちょうど10年なので、運用成績をみると、

 

・分配金:9,920

・基準価額:2,257

 

ですので、今、解約した場合の10年間のトータルリターンは、

 

12,177

 

で、10年間で21%、1年あたり2%の利回りになりますが、分配金が普通分配金の場合、分離課税20%を引かれるので、1,984円は課税されるので、結局、

 

10,193

 

になるので、税引きの「実質」利回りは、10年間で1.9%。年間0.19%になります。

 

全然だめですね。

 

ちなみに、中国の10年間のインデックス(市場平均)は、

 

7.1%

 

です。

 

 中国インデックス

 

どうして、こんな低利回りかといえば、このチャイワンの信託報酬(手数料)が、

 

1.76%

 

と非常に高いのも、運用成績が低い理由の1つです。正直、15年平均で、S&P500に勝てるアクティブファンドは10%以下なので、長期で運用する場合は、S&P500で良いと思います。信託報酬も0.1%とか破格の安さですし。

 

信託報酬
 

 

 

さらに、今回は、分配金にしっかり課税されているので、もったいないことこの上ないです。一応、調べたら、直近の分配金は元本の切り崩し(特別分配金)ではなく、もうかった分の分配(普通分配金)なので、ちゃんと利益は出ているようですね。

 

 分配金

 

 

もし、「収益以外」から分配金が出ている場合は、ただの元本の切り崩しになります。ただ、元本の切り崩しではないとしても、分配金を毎月分配されてしまうと、複利効果(元本に利息を足していき、雪だるま式に資産を増やしていく)が全く得られないので、意味がありません。税金を取られるだけ損です。

 

あと、このファンドを購入する際に、最大で購入時手数料が

 

3.85%

 

もありましたが、大丈夫でしたでしょうか?

 

どうして、証券会社がこうしたファンドを進めるかといえば、信託報酬の半分が販売する窓口の会社にももらえるからです。しかも、購入時手数料の半分ももらえます。100万円ならば、38,500円の手数料の半分ゲットです。

 

どうしても、こうした手数料の高い投資信託を販売したくなります。しかし、手数料が高ければ、運用成績は下がるので(運用成績-手数料=実質利回り)、お客さんのことを考えている営業マン、窓口の人は、黙って

 

S&P500

 

を勧めるべきですが、信託報酬(手数料)が、0.1%だと、100万円でも1,000円程度の手数料しか稼げません。1.76%であれば、17,600円です。当然、こちらを売るように、会社からも言われます。

 

ということで、手放した方が良さそうです。問題は100万円の一括投資は、投資信託よりも個別株の方がよいのですが、ちゃんと勉強しないと難しいです。その場合は、100万円を10年間かけて、こつこつ毎月1万円のドルコスト平均法で積み立てたほうが、相場の上下もあまり気にならなくなるので、良いのかなとは思います。