「山崎パン株急騰のナゾ 背後にヘッジファンド危機」

 

324日午前の日本株相場は大幅続伸し、日経平均株価の上げ幅は一時1200円に迫った。米国の大型経済対策に対する期待感から、海外短期筋が日経平均先物を買い戻した。ただ、相場の水面下に目をこらすと、先行きはそう楽観できない。先週から現物株市場で個別株の異常な値動きがつづいているからだ。典型はコロナショックを尻目にナゾの急騰を演じる山崎製パン株。どうやら、世界的な市場混乱で痛手を被ったヘッジファンドの間で大規模な保有銘柄の整理が次々と連鎖しているようなのだ。

4.3(山崎製パン)

ヘッジファンド勢による過去最高レベルのアンワインド(巻き戻し)が発生している。日本株ヘッジファンドの多くは、割安だと考えられる銘柄を買い持ち(ロング)し、割高だと考えられる銘柄を売り持ち(ショート)する「ロング・ショート戦略」を取るファンドが主流だ。

 

17日から突然、多くのヘッジファンドが買い持ちしている銘柄の株価が下げはじめ、売り持ちにしている銘柄が急上昇しはじめた。なぜか。ヘッジファンドたちが買い持ちと売り持ちにしている銘柄群が似通っているからだ。

 4.3(山崎製パン②)

あるひとつのアンワインドが銘柄間のスプレッド(株価格差)を拡大させ、それに伴って損失を被った投資家が損切りを迫られた。

 

では、どうしてヘッジファンド勢は保有ポジションのアンワインドに動いたのか。顧客のヘッジファンドの中には3月以降のコロナショックで運用成績が急激に悪化し、人員整理にうごきはじめた会社も出ている。

 

つまり投信は自身が組み入れている銘柄の株価が下がる一方、持っていない銘柄の株価が上がる「股裂き状態」に陥っているとみられる。

 
4.3(山崎製パン③)

ファンドによる大規模なアンワインドは、いったん始まるとしばらくつづく可能性が高い。コロナショックに伴う市場の混乱がここで収まったと考えるのは早計だろう。

 

(柳澤のコメント)

ヘッジファンドも以前のような勢いがなくなってきています。インデックスファンドに長期の成績で勝てないので、世界の潮流はインデックスファンドに資金が集中しています。

 

損失に備えるヘッジファンド。急激な相場の急落には対応できないのであれば、個人投資家はインデックスファンドで、時間をかけて資産を増やすのが良いと思います( ^ ^ )