A 60.現金だけだと損をする2番目の理由、人口減社会についてご説明します。

 

なぜ、人口減少をすると、損をするのでしょうか?

その理由は、2つあります。

 

・「円」の価値が下がる

・負担率が増える

 

負担率の上昇は、現金だけだと損をする3番目の理由そのものですので、今回は、

 

・円の価値が下がる

 

ことにフォーカスしてお話をします。

現金は現金でも日本の「円」の価値が下がると言われてもピンと来ないと思います。

日本で、日本国内だけで完結していれば問題ないのですが、日本の食料自給率は38%なので、どうしても食料品は輸入に頼らなければなりません。石油もそうですね。

 

つまり、外国から買い付ける際に、「円」の価値が高いか、安いかで、我々の生活が楽になったり、苦しくなるのです。どういうことかといえば、

 

1ドル = 100

 

の場合、100円で1ドル100g小麦が買える(輸入できる)とします。

 

1ドル = 50

 

になると、50円で1ドル100gの小麦が買えることになります。100円ならば、2倍の200g小麦が買えることになります。円の価値が2倍になった、これを円の価値が高まった

 

・円高

 

と言います。逆に、

 

1ドル = 200

 

になると、100円では、半分の50gしか小麦を買えません。つまり、円の価値が半減した、これを円の価値が下がった

 

・円安

 

と言います。ドルに対して、円が高くなるのか、安くなるかは、輸入だけを考えると、結構重大です。円高になれば、世界中から安く物を買う(輸入する)ことができます。逆に、円安になると、今までのように買えなくなります。では、ここで、問題です。

 

・長期的に考えて、「円」は高くなるのか、安くなるのか?

 

結論を先に述べると、20年以上の長期で考えると、円は

 

・円安

 

になる可能性が非常に高くなります。それは、なぜかというと、通貨(今回は「円」)の価値が高まるかどうかは、長期的には

 

・その国の経済力

 

を反映するからです。戦後間もない時に、

 

・1ドル = 360

 

の時代があったことを覚えているでしょうか?

あの当時の日本は、戦後間もなく、経済も疲弊しており、円の価値も低く、ドルに対して、多くの円が必要でした。それが、高度経済成長期を迎え、

 

・1ドル = 100

 

まで円の価値を高めることができました。では、国の経済力をはかる指標は何でしょうか? 一般的には、

 

GDP(国内総生産)

 

を指します。このGDPを計算するために必要なのは、

 

・人口 × 年収

 

です。現在の日本の人口は1.2億人、年収は440万円程度なので、GDPは約528兆円程度になります。しかし、ご存知の通り、日本はすでに毎年50万人ずつ人口が減っています。このままでは2050年には1億人を割ると言われています。

 

そうすると、人口が減る分、GDPも減ります。その結果、経済力が弱まるので、円の価値も下がります。つまり、長期的には、

 

・円安

 

になる可能性が高いことになります。一方アメリカは、2000年に2.5億人だった人口が、2018年には3.2億人と増え続けています。

 

経済成長的にも、日本企業は国内で成功した後、世界で成功する企業はまだまだ少ないです。一方、アメリカは国内で成長してから、さらに世界にも進出することが可能です。日本は中小企業が大企業になった後は停滞しますが、アメリカは大企業がそのまま成長を継続します。

 

人口も増え続け、経済成長も日本以上のアメリカの

 

・ドル

 

と、人口は減り続け、世界進出も遅れている日本の

 

・円

 

を比べた場合、20年後には、どちらが価値を持つのかは一目瞭然だと思います。

だからこそ、資産の一部は、

 

・ドル

 

で保有することをお勧めしています。同じ現金でもドルで資産を形成します。もちろん、ドルを現金で保有してももったいないので、インデックス株で運用します。

 

明日は、現金では損をする3番目の理由、

 

・負担率の上昇

 

についてご説明します。