21Lessons ユヴァル・ノア・ハラリ著」

 

彗星(すいせい)のように現れたハラリ氏の新著。『サピエンス全史』では人類の過去を探究し、『ホモ・デウス』では未来を展望した氏が、今回は混迷する現代を総ざらいする。

 

取り上げるテーマは、雇用/自由/平等から、宗教/移民、テロ/戦争/神、正義/ポスト・トゥルース/意味といった難題まで、誰もが躓(つまず)き悩む21の疑問を、レッスン形式で解き明かす。

 

冷戦が終結し、マルクス主義(大きな物語)が終わった。ポストモダンの相対主義がその後の世界を席捲(せっけん)した。PCやネットが現れ、世界は情報の海に変わった。ハラリ氏はそのポストモダンの砂漠を乗り越え、スマホやSNSの時代を生き抜く世代のリーダーだ。すべてが並列されるウェブ空間に住まい、決して特定の立場にコミットしない。だが、白人至上主義やネトウヨ、フェイクニュースにひっかかりもしない。

 

ハラリ氏が与えてくれるのは、情報でなく、むしろ情報を超え、情報の全体を包み込むこの方向感覚だ。

 

(柳澤のコメント)

ハラリ氏の著書をまだ読んだことがないため、コメントはしづらいですが、年内には読み、皆さんにフィードバックしたいと思います( ^ ^ )