Q 44.インデックス運用を調べてくうちに、「グローバル33分法ファンド」というファンドがでてきてメリットばかりありデメリットがあまり書いてない記事が目立ちます。プロの投資家の柳澤様は、どう思いますか?

 

A44.今回のケースで注意しなければならない点は、2つあり、

 

①投資対象がよくわからない(33分法って何?)

②デメリットのない投資は存在するのか?(ノーリスク、ハイリターンは存在するのか?)

 

になると思います。

 

・グローバル33分法ファンド

 

とあるので、

 

・世界の

・(何かの)3倍で

・(何かを)3つに分ける?

・ファンド

 

になります。ますますよくわからないですね。基本的によくわからないものには、

 

・投資をしない!

 

が大原則です。

 

2番目のデメリットのない投資は存在するのか? 

ですが、基本的には、ありません。

 

リスクがあれば、リターンがありますが、リターンだけあって、リスクがなければ、誰もが欲しがります。

 

何かを得るためには、何かを失うものです。それは、必ずしも「お金」だけではありません。どういうことかといえば、100年間右肩上がりの資産があります。30年以上保有し続ければ、平均で7%価値を生み出します。しかし、

 

・時間がかかる

 

というデメリットはあります。

 

前置きが長くなりましたが、実際に見ていきましょう。

 

「交付目論見書」

 

ちゃんとここの3ページ目にデメリットが赤字で書かれています。

 

・基準価額変動リスクの大きいファンドですので、ご投資の際には慎重にご判断ください。

 

元本(基準価額)が大きく変動するファンドなので、リスクはめちゃくちゃ高いです。赤字で書いてあるくらいなので、しっかり運用側はリスクを理解しています。

 

あとは、このリスクを受け止めることが可能かどうか、見ていきましょう。

 

見るべきものは、「①運用先」と「②手数料」です。

とりあえず、ファンドの特色が3つあったので、そちらを解説します。

 

1.実質的に、世界の株式、REITおよび債券などに分散投資を行ない、収益の獲得をめざします。

 

典型的なバランス型ですね。リスクは抑えますが、リターンも抑えます。

 

2.世界の株式やREITに加えて、株価指数先物取引や国債先物取引などを活用することで、信託財産の純資産総額の3倍相当額の投資を行ないます。

 

わぁ、先物取引してますよ?

リスクめちゃくちゃ高いですね。

 

3.年1回、決算を行ないます。

 

これは普通ですね。

 

特色からわかるのは、

 

・株、不動産、債券のバランス型

・先物取引をする

 

ということです。

 

先物取引は、きちんと説明すると、なかなか難しいのですが、誤解を恐れずお話しすると、

 

・投機(ギャンブル)

 

です。投資ではありません。しかも、レバレッジ3倍効かせているので、3倍得をすることも3倍損をすることもあり得ます。

 

リスクとは、「将来の不確実性の振り幅」のことを言うので、リスクがあると言うことは振り幅が大きいので、プラスに触れれば大きく増えますが、マイナスに触れれば大変なことになります。

 

たまたま昨年は「上げ相場」だったので、ことなきを得ましたが、金融ショックが来た時に、3倍下がる可能性もあるので、大変なことになる可能性も十分あり得ます。

 

ドキドキしたい方にはオススメです。

 

私もすでにドキドキが止まりません。これ、逆回転したら(下げ相場)、耐えられずに、辞める人続出するんじゃないかなと今からドキドキです。

 

絶対買わないでくださいね!

 

断言できます。よくこんな危なっかしいものを売るなぁ、設計者勇気ある。

なぜ、先物がやばいかは、長くなるので、後ほど機会があれば。

 

とりあえず、気になる手数料(信託報酬)は、

 

0.484%

 

ですね。ちょっと高い感じですが、VOO0.03%で、やはり高いですね。

 

振り幅の少ない債券をレバレッジ3倍にすることで、出来るだけリスクを軽減しようとしていますが、投資初心者は、「現物」(1倍)で良いと思います。

 

金利が上がった場合に、目も当てられなくなる可能性が高いです。

 

でも、ちゃんと、赤字で

 

・基準価額変動【リスクの大きい】ファンドですので、ご投資の際には慎重にご判断ください。

 

と書いてあるので、良心的だと思います( ^ ^ )

 

ただ、どのみち、運用してわずか1年足らずのファンドに投資をする勇気はありません。

 

最低でも10年は運用実績が欲しいものです。そのくらいの慎重さがあっても良いと思います。