トイザラスに見る「圧倒的強者」の転落パターン

 

子ども向け家具小売店を父親から引き継いだチャールズ・ラザラスが1957年に設立した「玩具のディスカウントショップ」はその後、快進撃を続け、出店すれば周囲の玩具店を軒並み消失させる「カテゴリーキラー」として市場を席巻します。そんな順風満帆の王者を躓かせたのが「eコマース」でした。

 

1990年代前半まではアメリカ国内シェアが25%あったものが、1998年には17%まで落ち、13200万ドルもの純損失を出してしまったのです。

 

イートイズのサイトは、トイザラスと比較して圧倒的に使い勝手がよく、品ぞろえも豊富で、商品によってはトイザラスの10倍以上のラインナップがありました。

 

さらに、今度は実店舗にも大きな競合が現れます。ウォルマートです。

 

既存事業における圧倒的勝者が、新しいルール変更についていけずに敗者へと転じてしまう。トイザラスの歴史はその典型的な失敗事例と言えるでしょう。

 

1つ目は、eコマースの出現をゲームのルールが変わったと認識せず、「既存のルール前提での正しい対応」をしてしまったこと。そして2つ目は、新たなルールであると認識し直した後に、「他人任せ」で対応しようとしてしまったことです。

 

トイザラスは、この変化の激しい時代において、「解像度の高い新たなレンズ」を持ち合わせているか、という本質的なメッセージを伝えてくれる事例なのです。

 

(柳澤のコメント)

企業の「価値」を生み出すものは、

 

・ビジネスアイディア

・経営者の情熱

 

です。1%の成長を毎日行っていると、1年間で36倍、2年間で1300倍の成長を遂げるので、もはや別人です。

 

では、どうやったら、1%の成長をすることができるのか?

昨日よりも難しいことをやることです。

難しいことは、失敗する危険があります。

しかし、失敗することで、欠点が浮かび上がり、それを改善することで、成長します。

1年後には、同じ失敗をしなくなります。

つまり、難しいことをし続ければ、「失敗」というものは存在せず、「成長」しかないということです。

 

楽をした瞬間に、衰退は始まっていると言っても過言ではありません。

現実は厳しいです。