では、どうやって価値を見出すか? ですが、基本は、

 

・利益

 

それも、キャッシュ(現金)を生み出しているかどうかが最重要です。

利益を出せない企業は倒産します。

 

では、どうやって企業のキャッシュをチェックするのでしょうか?

財務三表という、企業の財務体質をチェックする財務上の表があります。

 

・バランスシート(貸借対照表:BS

・損益計算表(PL

・キャッシュ・フロー計算書(CF

 

上記三表のことを知らない方も、個別株はやらないでくださいね( ^ ^ )

バランスシートと損益計算書については、全5回のこちらの記事をご覧いただければと思います。

 

「バランスシート」

 

ところが、BSPLは実は、単年で見ると事実を表していない可能性があります。

金融の世界では、「BSは経営者の意見を、CFは経営の事実を表している」と言われています。

 

BSを学べばわかりますが、利益を今期に計上するか、来期にずらすかで、BSの見た目が変わります。つまり、BSは事実ではなく、経営者の「意見」に過ぎず、いくらでも変えられるのです。

 

しかし、キャッシュ(現金)だけは騙せません。なので、CFは「事実」を伝えてくれます。どんなに見た目の利益を積み増しても、現金がなくなれば、企業は倒産します。誰も「タダ」で働いてくれないからです。

 

キャッシュ・フロー計算書は、少し難解なので、またの機会に。単純にいうと、現金の流れを表にしたものです。

 

株価の計算は、

 

株価 = 期待(PER) × EPS1株あたり当期純利益)

 

になります。

期待(PER)は誰にもわかりません。ジョン・メイナード・ケインズが提唱した「美人投票」であり、自分が美人と思う候補ではなく、「他の他人」が美人と思うものに投票する形になります。

 

他人の思惑など、誰にもわからないと思います。

なので、もう片方の、EPS1株あたり当期純利益)を重視します。

 

仮に、株価1,000円の企業があるとします。EPS100円とします。この場合、

 

PER = 1,000円 ÷ 100円 = 10

 

になります。

この会社のPER(期待)は10倍になります。

 

ここで2通りの考え方ができます。

株価の上下と、EPSの上下です。

 

株価は、

 

株価 = PER(期待) × EPS1株あたり当期純利益)

 

なので、期待が高まるか、EPSが高まると、上がります。

 

PER10倍、EPS100円の場合は、

 

10 × 100 = 1,000

 

で、株価は1,000円です。

業績が良くなったり、流行の技術(今ならばAIやフィンテックなど)を持っている企業は(やや過剰な)期待を持たれているので、PERも高くなります。仮に、PER10倍から20倍に倍増すると、株価も

 

20 × 100 = 2,000

 

と株価も倍増します。

逆に、業績が落ち込んだり、人気のない会社のPERは下がります。仮にPER10倍から5倍に半減すると、株価も

 

5 × 100 500

 

と半減します。

 

人気という、あやふやなものに株価は左右されます。

さらに、人間心理も反映されるので、景気・不景気、金融ショックなどの、その企業の業績に全く関係ないところで、株価も左右されます。

 

金融ショックなどは、市場全体が大きく下がるため(投売り状態)、人気というか、人間心理が冷え込むので、株価も大きく下がります。

 

もう一つに、EPSがあります。

業績が良くなり、EPS1株あたり当期純利益)が100円から200円に倍増すると、株価も

 

10 × 200 = 2,000

 

と倍増します。

逆に、業績が悪化し、EPS100円から50円に半減すると、株価も

 

10 × 50 = 500

 

と半減します。

 

PERは(自分以外の他人の)人々の期待なので、予想はできません。

しかし、EPS1株あたり当期純利益なので、BSから把握することは可能です。

 

EPSが毎年倍増していたら、当然、株価も倍増し続けるはずです。

しかし、そうならないのが、市場の不思議です。世界三代投資家の一人、ジョージ・ソロスは「再帰性理論」と呼んでいます。

*非常に難しい理論なので、こちらも機会を見てご説明します。

 

しかし、「短期」の相場は誰にも「予想できない」のですが、「長期」の相場に関しては、最終的には

 

・「価値」に「価格」が追いつきます。

 

つまり、毎年利益を上げ続けている企業が、なぜか期待されていない(PERが低い)場合でも、10年も利益を上げ続けていれば、いつか株価はちゃんと反映するようになります。

 

ですので、個人投資家は、時間を味方につけて、利益を上げているのに、まだ誰にも期待されていない状態の企業の株を、出来るだけ安く購入することが重要になります。

 

明日で最後にしますが、では、一体どういう企業の株を購入すれば良いかをご説明します。

 

一般論の話でも、これだけ長くなるので、個別の企業の説明の場合は、もっと長くなります。個別株は本当に難しいです。私は早くても今年秋から個別株の勉強を開始する予定ですが、皆さんに情報をフィードバックしていきますので、お楽しみに( ^ ^ )